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盗賊 トウゾク


「盗賊」というなんとも無礼で鮮烈なネーミングのこのバンドは、2005年、何の音楽的キャリアも無いまま、マキシ・シングル「現(うつつ)」でデビュー。その翌年にはアルバム「栄枯」を発表。その歌詞世界やメロディーは、一部の人々に支持されるも活動を休止。そのまま音楽界から姿を消したかと思った矢先、第一期「盗賊」の総括として、2008年突如ライブ・イベントに参加。「現(うつつ)」と叫んだ「盗賊」を葬り去る。ライブと同時期に進行していた、第二期「盗賊」の作品は小山智大(Vo)以外のメンバーは全て刷新され、バンドサウンドや、いわゆるロック的アプローチを放棄し、デジタル音楽への転換をはかっている。第二期「盗賊」がどのように世界ときしり音を立て、いかなるメッセージを提示するのか、興味深いところだ。「盗賊」の歴史はまだ始まったばかりである。その幕開けこそ「フロイチェ」という不可思議なタイトルを冠した、第二期「盗賊」の新譜である。

「フロイチェ」
シングル/TZK-0002/¥1,000
2009年6月17日発売

[発売元] 盗賊レコーディングス
[販売元] WING-music

フロイト+ニーチェ=「フロイチェ」…「盗賊」第二期の幕開けとなる意欲作が仕上がった。
「フロイチェ」は、「盗賊」第二期の幕開けとなる意欲作だ。過去の作品「現(うつつ)」「栄枯」に対する、アンチテーゼでもあり、中心人物である小山智大(Vo.)の、自身に対するケジメともいえる作品だ。オープニングを飾る表題曲「フロイチェ」はポップかつダンサブルなデジタル音楽だ。ちなみに「フロイチェ」とは、フロイトとニーチェを組み合わせた造語である。かつての「盗賊」を知る人は、これが同一のバンドなの?と疑いかねない変化だ。それは小山智大(Vo)の歌いまわしが確実に変容しており、これも同一人物かと疑うほどだ。プロデュースも小山自身が担当している。曲が進むごとに深みを増す抽象的でもあり映像的な、ジャンルを超越した音世界。ときにダークに、ときにセンチメンタルに奏でられる楽曲たちは、四曲であることを忘れるほどの聴き応えである。マスタリングはNYの巨匠、テッド・ジェンセンが担当しており、音響的にも満足できる内容。「盗賊」の代名詞ともいえる歌詞世界及び旋律はそのままに、新たな「盗賊」の世界が広がっている。是非ともこの音楽世界を体験していただきたい。今年度、必聴の作品である。

楽曲名
作詞 作曲 試聴
1
フロイチェ
盗賊 盗賊
2
城壁
盗賊 盗賊
3
silky
盗賊 盗賊
4
奇跡の丘
盗賊 盗賊

「栄枯」
アルバム/TZK-0001/¥2,000
2006年9月27日発売

[発売元] 盗賊レコーディングス
[販売元] WING-music

禁断の調べを聴いたとき、貴方は楽園から追放される…
現在のシーンで流行している音楽に満足がいかない、硬派な方々。現代社会に閉塞を感じ、自分自身を昇華させたい方々。言葉からインスパイアされ、感性を高めたい方々。平々凡々なラブソングに飽食気味な方々。そして、全ての音楽マニアの方々にお試しいただきたい盗賊の「栄枯」です。

楽曲名
作詞 作曲 試聴
1
暁鐘

2
現〜うつつ〜(Album Mix)

3
倦怠の天使

4
栄枯

5
GUITAR SOUND(Album Mix)

6
CAPPADOCIAで、(Album Mix)

7
オーバードーズ

8
TOKOSHIE

9
赤い月